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今駒清則・写真アーカイブ 2009年7月22日の日食 大阪市


皆既日食・部分日食
2009年7月22日(水)悪石島 9:35(始め)〜10:53(最大)〜12:21(終り)
2009年7月22日(水)大阪市 9:46(始め)〜11:05(最大)〜12:25(終り)
2009年7月22日(水)東京都 9:55(始め)〜11:12(最大)〜12:30(終り)
               国立天文台    (次回は2035年9月2日)

 朝早く起きて空を眺めます。曇り空ですが太陽は雲に透けて見えています。西の空にはところどころに青い空がのぞいています。今日までに日食の撮影候補地を、街中、山、海と三ヶ所決めていましたのでお天気の様子でどこか決めて出かけなければなりません、しかしwebで衛星気象観測データと天気予報を見るとお昼に向けて悪化し、午後から好転する様子。つまり日食の最中はお天気が悪いようなので風景と日食の組み合わせは断念、出かけないでベランダから太陽だけを撮影することにしました。カメラをセットして待ちます。カメラのファインダーには久しぶりに引っ張り出したアングルファインダーを着けました。太陽の高度が高いためファインダーを下から覗いていては後で首が回らなくなりますので横から覗くことができる装置です。

日食の始まり 食分 0.053 2009.7.22 9:51 撮影:今駒清則

 9時46分、急速に欠け始めたので撮影開始。薄い雲の時に欠けた太陽が時々見えます。濃度の違う何種類かのNDフィルターを雲の様子で取りかえながら撮影。ついでにハイビジョンビデオ(フルHD)でも同時撮影。

日食 食分 0.618 この後厚い雲に隠れる 2009.7.22 10:43 撮影:今駒清則

 次第に雲が厚くなってきてはっきり分からないようになってきました。食分0.6の頃にぶ厚い雲が来て撮影を中断。

日食 極大の時、雲間に積乱雲が見えた 2009.7.22 11:08 撮影:今駒清則

 食分0.82の最大になる11時05分になっても雲は覆ったままです。少しの隙間から積乱雲(入道雲)が見えましたからどうもその下になってしまったようです。風景がやや暗くなったような気もしますが、雲も厚いのでどちらで暗くなったのか判断がつきません。この最大の頃、FMラジオにノイズが入るようになりました。またお昼頃まで鳴き続けるクマゼミの鳴き声もほとんど聞こえません。日食の影響なのでしょうか。

日食 食分 0.484 2009.7.22 11:46 撮影:今駒清則

 11時37分になってやっと太陽がかすかに見えるようになりました。積乱雲が通りすぎたようです。食分はすでに0.58までになっていて、これからどんどん回復していきます。12時25分に日食終了。この間すべて雲を透かしての太陽でした。鮮明な太陽と最大食分は撮影できませんでしたが、なんとか撮影できたのでてるてる坊主も多少御利益を下さったのでしょう。雲間の日食だったのでご質問があったデジカメ撮影もフィルター無しで撮影できたのではないかと思います。テレビ報道が伝える皆既日食の映像はやはり別格ですね。部分日食とは雲泥の差ですが、まあ楽しめただけ幸運でした。お仕事の新聞社ではお天気が悪くても、何としてでも自社の皆既日食の写真が必要なので、飛行機を飛ばしたり海外に出たり、船に乗ったりで必死だったことでしょう。いろいろと話題の豊富な一日でした。

(2009年7月22日 今駒清則)


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